育児と食

妊娠や育児に関する食に関する情報を専門家の立場から、母親、妊婦の立場から発信したいと思います。オーストラリアでの育児、妊娠、ジェンダー論に関する雑記も多いです。どうぞよろしくお願いします!

乳児湿疹にまつわるあれこれ*保湿が必要

 新生児の時に心配になることの一つに乳児湿疹があると思います。赤ちゃんのお肌のイメージはつるぷる肌かもしれませんが、実際は表皮が薄いのでとてもデリケート。産まれてすぐに出てくるブツブツにびっくりするママさんが多いと思います。

 

 

乳児湿疹の対策は清潔にする→保湿の繰り返しのみ

赤ちゃんの肌は産まれてすぐは羊水でプルプル→急にドライ→いつの間にかめっちゃ脂っぽい→あれ?めっちゃドライという感じに劇的に変化します。そのため、このどちらの両極端な場合でも乳児湿疹が出現します。だいたいは1ヶ月くらいですっと治るのですが、ひどくなることがあります。

産まれたてのかわいい赤ちゃんにブツブツが出来てしまうとすごく焦ると思います。実際に乳児湿疹をそのままほって置くと、皮膚のバリアが脆くなり、そこからアトピーや食物アレルギーに移行することもあるようです。最悪の場合は敗血症で亡くなってしまうことも・・・。侮れません。

対策としてはひどくならないうちに清潔にして保湿をこまめにするかないみたいですね。そのうち母体からもらったホルモンであったり、赤ちゃんが持っていた脂だったりが減少して湿疹が無くなっていくことが一般的なようです。

それでも少しひどくなってしまったら早めに弱いステロイドで鎮火してまた保湿というのが王道のようです。こまめな保湿というのは1日3〜5回以上の頻度が必要なようです。

ステロイドは日本しか使わないのは嘘 

ここでステロイドを必要以上に恐れてしまうと、乳児湿疹が悪化して皮膚が大変なこと(見るのも辛い状態)になってしまう場合もあります。たまーに脱ステロイドを掲げる医師がいるので、そこに行き着いてしまう患者さんがいるようです。検索するとその医師たちはすぐに出てきますし、www.myclinic.ne.jp)

その体験ブログもたくさんあります。 これらの医師は脱ステロイド・脱保湿・脱お風呂を掲げています。その通りにして治る例もあるようですが、赤ちゃんの免疫がズタボロになってしまった例もよく見ます。https://ameblo.jp/hanachannonikki/entry-12284377045.html

 ちなみにステロイドは日本しか使ってないというのは嘘です。オーストラリアでもステロイドを使っています。乳児湿疹からのアトピー発症でステロイドの使用を拒否して赤ちゃんが敗血症で亡くなった事例では親権者が裁判にて虐待とみなされ刑罰を与えらました。

情報化社会だからこそ、情報の取捨選択のためにアンテナを張っていないといけません。

医者の言うことだから信じるはもう古い

最近でははあちゅうさんがアレルギー検査や血液クレンジング(?)のつぶやきで話題になっていましたね・・・高校の生物のレベルでもいいから知っておかないといけないと思います。もちろん100%騙した医者が悪いです。ただ、自己防衛も考えておかないと詐欺師に騙されてしまいますからね・・・。

 

 

おすすめのブログ

個人的には中堅医師のブログを見ることをお勧めします。やはり医学分野は技術進歩が凄まじいので、あっという間に治療もアップデートされてしまいます。なので専門医であり常に勉強意欲がある医師の情報をキャッチすることが必要となります。

おすすめなのは小児アレルギー医さんのブログです。乳児湿疹が専門なわけではありませんが、皮膚のアレルギーや湿疹の治癒について、英語論文をちゃんと紹介してくれます。内容はちょっと難しいところもありますが、わかるところだけざっくり読めば大丈夫です。

pediatric-allergy.com

うちの息子の乳児湿疹の場合

うちの息子も生後すぐから1ヶ月が終わるくらいまで、ひどくはないですが薄く広範囲に乳児湿疹が出ました。その時も1日3回の保湿でなんとか治りました。

基本はヒルロイドを同じヘパリンが入っているヘパソフトを娘の時から引き続き使っています。これで二人ともトラブルなしでした。

プルプル肌はアレルギーの防止にも!

アレルギー反応の原因の一つに肌からの侵入→免疫が過剰反応してしまうからということがもう随分知られていると思います。ちょうど私が大学生の時に(10年以上前w)、このことを基礎研究していた研究室がありました!懐かしい。それくらい医学ってあっと言う間に情報刷新されてしまうんです。常にアップデートが必要です。