育児と食

妊娠や育児に関する食に関する情報を専門家の立場から、母親、妊婦の立場から発信したいと思います。オーストラリアでの育児、妊娠、ジェンダー論に関する雑記も多いです。どうぞよろしくお願いします!

こどものイヤイヤに対応する方法

娘がクループ病→大風邪とエンドレスに病気にかかり続けるので、看病に疲労困憊しています。病気で本人がしんどいのと1歳4ヶ月という成長に伴い、いやいやが増えてきました。これまでの育児で一番つらいぜええ。

 ツイッターのTLでタイミング良く流れてきた

これまでおっとりのんびりおとなしい性格、夜は爆睡、よく食べる赤ちゃんだった娘はこれまでかなり育てやすかったのだなと実感しました。そんな打ちひしがれた深夜にTLに流れてきました。

これまでしつけの本は数冊ほど読んでいたのですが、

atenami.hatenablog.com

 子どもの心理学の専門家で大河原美以先生の研究に興味が湧いたので本を買ってみました。

子どもの「いや」に困ったときに読む本 

出版社からの内容紹介

多くのママたちが、子どもの「いや」を前にして、どう関わればいいのか自信がもてず困惑しています。言いだしたらきかない。でも言いなりになるのも…。しつけとは何か?ママたちの質問に答えながら、理論に基づいた具体的なしつけ方をアドバイス!

著者略歴 

大河原 美以
東京学芸大学教育心理学講座教授。博士(教育学)。臨床心理士・家族心理士・学校心理士。1982年東北大学文学部哲学科卒業。児童福祉施設の児童指導員として勤務後、1993年筑波大学大学院修士課程教育研究科修了。精神科思春期外来、教育センターなどの非常勤カウンセラーを経て、1997年より東京学芸大学。専門は子どもの心理療法・家族療法

読んだ感想

良かったところ

脳の皮質、辺緑系、脳幹部の発育状況が乳幼児期はそれぞれ異なるという事実から、乳幼児への心理学アプローチを行なっています。なのでこるこさんのツイッター内容が核となっており、それらの更に詳しい説明と、具体例・対処方法が載せてあります。(こるこさんのまとめがわかりやすすぎる(神)という説。)

基本の考え方は乳幼児期の脳幹部の叫びを承認し、大人のどうしても守らないといけない枠組みだけは守ってもらう(命と健康を守るための制限)を繰り返し、現実世界に適応できるように調整していくというロジック。皮質、辺緑系に訴えるの(理屈・理論)は小学生からという感じ。

具体的なシチュエーション別の対応方法も載っており、例えば「死ね死ねを連発する」「遊び場から帰ろうとするとなく」「トイトレがうまく行かない」「外出先で大泣き」「噛み癖」などなど盛りだくさんです。それぞれ悩んでいる方にとても参考になります。

イマイチだったところ

難点はやたらイヤイヤの対応はママがすべしというところ。その理由が「ママというのは産んだ人です。だから、子どもはママにくっつくと安心するのです。それはママが命を与え、お腹の中で育てたからです。そしてそれは本能的・生物的なつながりによって生じるものです。」「不安になって、そしてママにくっついて安心することを通して、いやいや脳(脳幹部)とお利口脳(皮質、辺緑系)の間の道路工事が行われているのです。」という理由。要するに母親が出産したから母親が対応するのが一番!というのが、研究者的にはイマイチ納得ができなかったり。

出来ない実験ではありますが、産む母親と育てる母親を出産直後に別にして育てたら、赤ちゃんの脳では道路工事が行われないという結果が出るのかな?と考えてしまいます。あと、愛着形成は身の回りの大人(最後まで面倒を見てくれる覚悟のある親族がいいのだろうけど)でも作れるという学説もあるしなと。

なので、本の書いてある通りをママが全部やるとママ倒れるぞと思いますし、ママ自身のSOSサインという章もありましたが、ざっくり言うと「ママがしんどい・不安なのは本能的な感覚、ホルモンバランスの変化のせいだから頑張って乗り越えよう」というママ頼みだったのでちょっとずっこけました。

エッセンスを取り入れ

上にイマイチだったところをつらつら書いてしまいましたが、やはり専門家ががっつり研究して出したものなので、読み応えがありますし論理的だと思います。そこらへんで売ってる適当な本や雑誌よりは何100倍もためになりました。

うちもエッセンスは取り入れようと思います!

 

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