育児と食

妊娠や育児に関する食に関する情報を専門家の立場から、母親、妊婦の立場から発信したいと思います。オーストラリアでの育児、妊娠、ジェンダー論に関する雑記も多いです。どうぞよろしくお願いします!

児童精神科医の本を読んで2歳イヤイヤ期の女の子への対応を見直してみることにした(前編:感情の制御)

タイトルを読むとギョッとしますねw最近出版された本であります「児童精神科医ママの子どもの心を育てるコツBOOK」を購入して読んだのでそのレビューです。娘は2歳なので主に2歳向けの内容をまとめました。

 

読んだ本と著者の紹介

 

医学に基づいた心の育て方の基本から、心や脳の育て方、親がしないほうがいいこと、ペアレントトレーニングや行動分析学に基づく上手なほめ方・叱り方・しつけ方、反抗ばかりするなどのよくあるトラブル解決法まで丁寧にQ&A形式で答えてある本です。

下手なお節介BBAな人からの助言より本当に役に立ちます。著者は全国に約200人しかいない子どもの心の専門家・児童精神科医で一児のママだそうです。そのため医師・母としての経験や知識に加えて、医学論文などの裏づけのある情報がうまくまとめてありました。ただ、ちょっと理想論で現実的じゃないかなと思った箇所もありますが・・・。

さらに認知行動療法によって<怒らない親になるための方法>も紹介してあります。←個人的にはここが私に最も役立ちそうです。

2歳の子どもを持つ親が知っておいた方がいいこと

ここからは個人的に大事だと思ったところをまとめておきますwイヤイヤ期真っ盛りの2歳児を持つお子さんは必見w

子どもの心と脳を育てるためにやるべきこと

基本的信頼感と自己肯定感が長い人生を生きる上で最も大切な要素

本当に大事そうなので太文字・下線を引いてみました。

基本的信頼感とは自分が大切にしてもらえているという感情、自己肯定感は自分は存在するだけで価値があるという感情。皆さん、これありますか?私は読んでいて目から汁が出そうになりました・・・・

それはさておき、これらを伸ばしていくためには以下の3つに対して親が応答することが必要です。

・甘えたい気持ち(心理的なあたたかさを感じたい、不安を解消したい)

・自立したい気持ち(自分でやりたい、成功体験を得たい)

・話したい気持ち(自分の気持ちや考えを言葉にして伝えたい)

出来ていますか???親に余裕がないと、ちょっとないがしろにしてしまいそうです・・・。

2歳児に出来る事は子どもが自分の気持ちを主張して自分で選択する機会を与えてあげることが大切とのこと。

親がしないほうがいいこと

・親の願望を押しつける(子どもの心を育てていくことができないのでダメ)

・過保護にする(自立を阻害するのでダメ)

・感情的になる(子どもが不安定になる)

耳が痛いです・・・私は感情的になりやすいタイプなので特に感情的にならないための対処法を熟読することにしました。

感情的にならないためにすべきこと

・思ったことを口にするとき、それは本当に言うべきことか考える

・声の大きさや口調を自分でモニターしながら冷静に話す

・いったん離れる

これでもダメな場合は認知行動療法またはコーピング行動をおこなう

認知行動療法とは

認知に働きかけて気持ちを楽にする精神療法(心理療法)の一種。ストレスを感じると人間は悲観的に考えがちになって、問題を解決できないこころの状態に追い込んでいきます。認知療法では、そうした考え方のバランスを取ってストレスに上手に対応できるこころの状態をつくっていくことを目指しています。

私の例

私の例で恥ずかしいのですが、認知行動療法をやってみました。私が最も感情的になるのは娘が泣きながら何かを要求するときで何を言っているかさっぱりわからない時です。

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 やばい、書いていてなんて心の狭い人間なんだろうと悲しくなってきました・・・

私の行動に問題ありなので行動を変えるために認知・感情・体調を変えることを考えます。

認知→行動:まだ言葉にできなくて当たり前だよね〜しょうがないと思えば理詰めで問いただすことはなくなる

認知→感情:わからない事は当たり前だと自分の未熟さを受け止めればイライラはしなさそう

体調→感情:頭が痛くなったり疲れたりしなければしんどい・イライラが抑えられる

体調→行動:頭が痛くなったり疲れたりしなければ娘の言動をシャットダウンしなくてすむ

などなど・・・そして親の行動を変えれば子どもの行動を変えられる可能性があります。

体調が良ければけっこうカバーできるんじゃない?!とも思いましたが、 子育てをしていると体調が万全なときのほうが少ないのではと・・・

以上を踏まえて次にコーピング行動を試します。

コーピング行動とは

特定のストレスフルな状況や問題に対して何らかの対処行動をとり、ストレスを適切にコントロールすることです。

・自分がいらだつ刺激を把握し

・前以て決めておいたコーピング行動を取ります

私の例だと

娘が何かをしたくて泣き叫ぶと(刺激)、頭が痛くなったりイライラして(感情・体調)、理詰めで問いただしたり・相手を一切しなく(行動)なってしまいます。この行動を防ぐために対処方法を実行します。

私の場合だとがっつり娘がどうしたいかを知りたいと言う気持ちが先走って必死になってしまうため、このようなことになっていました。その対処として娘がギャーと言い始めたら「アンパンマン!」と叫んでお互いアイスブレイクをすることにしました。アンパンマンと叫ぶと娘も「バイキンマン!」と返して娘の必死さも和らいだり、お互い叫ぶことでストレス発散(?)にもなって「あれ、なんで必死になってたんだっけ?」と私も娘も冷静になれました・・・これは個人で違うと思うので、みなさんは自分にあったやり方を見つけてください。

長くなったので次回に続く

とっても長くなってしまったので、次に興味のあった「しつけ」については次回にまわします〜長文をお読み頂きありがとうございました!

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