けっこうひどい下痢になってしまい、食中毒かな?!と焦りました。なぜなら食中毒菌の中には胎児に影響を与えるものもあるからです。でも、思い当たる食べ物はない・・・多分・・・と思い、不安になったので食中毒菌について勉強がてらまとめました。
妊娠中に気をつけたい2大食中毒
過去には離乳食で気をつけたい食中毒菌についてはまとめていました。そういえば、妊娠中に気をつけたい菌はまとめていなかった!気をつけないといけない菌が全然違うんです。
やはり気をつけなければいけないのは、胎盤を通して影響を出してしまうリステリアとトキソプラズマでしょう。他の食中毒菌は母体には影響がありますが、直接、胎児に影響があるわけではないためです。
リステリア
まずはこちらの厚生労働省のページ♩
胎児への影響
妊娠中のような機能が低下している状態は、少量のリステリアでも発症します。妊婦が感染すると、リステリアが胎盤や胎児へ感染し、流産や生まれた新生児に影響を与えます。症状は髄膜炎、水頭症、敗血症などが挙げられるようです。なかなか怖い!
リステリアに感染したときの本人の症状は軽いと悪寒、発熱、筋肉痛などと他の感染症と区別がつきにくいようです。
気をつけた方がよい食品
・生ハムなどの食肉加工品
・未殺菌乳から作ったナチュラルチーズなどの乳製品(日本ではほぼ無い)
・スモークサーモンなどの生の魚介類加工品
日本では乳製品、食肉加工品や魚介類加工品などからリステリアが検出されている例が少数ですがあります。
一方で海外ではナチュラルチーズなどの乳製品、生ハムなどの食肉加工品、スモークサーモンなどの魚介類加工品、コールスローなどのサラダなどで集団食中毒が発生しています。そのため、オーストラリアの医師もけっこうこれらの注意はしていました。こちらでは衛生状態も日本ほど良くないので、本当に食べられるものが減るなあ・・・。
菌の特徴について
リステリアは加熱により死滅しますが、4℃以下の低温や、12%食塩濃度下でも増殖できる点が特徴です。冷蔵庫や塩漬けでは増殖が防げないんですね。
トキソプラズマ
まずは 国立感染症研究所のページをどうぞ♩
胎児への影響
妊娠中に初めてトキソプラズマに母親が感染すると胎児への影響を与えます。妊娠初期の感染ほど重症化しやすいとされています。胎児が感染した場合は、死産、流産、水頭症、脈絡膜炎による視力障害、脳内石灰化、精神運動機能障害などとのこと。これも怖い・・・。
トキソプラズマに感染した時は多くは無症状で経過します。発症した場合には発熱や倦怠感やリンパ節腫脹などのの症状が起こるのですが、これまた他の感染症と区別がつきにくいようです。
気をつけた方がよい食品
トキソプラズマに感染している生肉または十分に加熱していない肉。例えばレアステーキ、ユッケ、馬刺し、鶏刺し、生ハム、サラミなど。また肉を切った包丁やまな板で生野菜を調理する事でも感染します。
特徴について
トキソプラズマ(Toxoplasma gondii)という寄生性原生生物(原虫)で、ほぼ全ての哺乳類・鳥類に感染能力を持ちます。一度感染すると終生免疫が継続します。
食肉は中心が67℃になるまでの加熱、あるいは中心が-12℃になるまでの凍結が有効です。電子レンジによる加熱では内部温度の十分な上昇が得られないため必ずしも確実であるとはいえないので注意です。冷蔵保存では感染能力が抑えられないようです。
まとめ
久々にちゃんと勉強するとドキッとしますね・・・。私はトキソプラズマは免疫があるので、嫌なのはリステリア。 オーストラリアだとリステリア対策が大変です・・・。とはいえ、たまたま最近は日本食ばかり食べていたので、あまり気にしていなかったのですが、今一度、気を引き締めて妊娠中は気をつけたいと思いました。
ちゃんと妊娠の本も読み直さないといけないな・・・。昔の記事でも紹介しましたが、こちらにもちゃんと描いてあります〜。