赤すぐのアナフィラキシーショックの体験記がやはりいろいろなところで物議を醸しているようですね。森戸やすみ大先生もインタビューを受けたもよう。
前回の記事もはてな内・ツイッター内・google検索から、たくさんの人が読みに来て頂いており恐縮です。
食物アレルギーについて調べちゃう・・・
前回の記事でも書いたのですが、アレルギーは大学では少し勉強をしているのでまあ準々専門くらい・・・?とはいえ大学を卒業して10年も経っており、それから勉強もしていないし医療の発達は凄まじいので、もう知識も古いです。。。 前回、食物アレルギーについては専門外だからまとめない!と言った口が乾かぬうちからまとめるこの性格をなんとかしたい!!!とはいえ、興味があったので調べてみることにしました。
少し専門的だがわかりやすい厚生労働省のまとめ
個人的には官庁がまとめてくれている資料が一般の方向けに出来ていてオススメです。こちらは少し難しい免疫の仕組みもわかりやすく書いてあります。あとはちょっと古いのですがアレルゲンの統計データもあるので、どんなものがアレルゲンで、どんなものがアナフィラキシーショックが出やすいのかもまとめてくれています。
厚生労働省の食物アレルギーについてのPDF
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/dl/jouhou01-08.pdf
一般医向けだがその分超詳しい資料
なんと2014年に書かれた食物アレルギーの診療手引き(一般医向け)をネット上で見つけました。いつも思うのですが、ネット上に一般医向けの情報落ちすぎじゃない???
これこそ日本語で読める最新情報なので悩んでいる人には本当にオススメ!!!トンデモ医療を信じる前にこれ読んで!お願い!!!
実際のアレルギーの検査・管理・治療・予防の最新の情報が書いてあります。ただし、一般医向けなので生理学・免疫学を勉強していないと読むのがしんどいかもしれません。(だから「わかりやすい」トンデモ医療が強いんだろうなとは思うのですが・・・)
食物アレルギーの診療の手引き2014
http://www.foodallergy.jp/manual2014.pdf
妊娠中・授乳中の人にお役立ち情報
助産師さんが言いがちなトンデモ情報の中には、妊娠中や授乳中の食べ物のせいで赤ちゃんがアレルギーを発症すると言って妊婦や経産婦を脅して来ますが、それらは十分な根拠がないと世界的にも言われています。安心してください♩アレルギーの発症は特定の遺伝子の働きによるものという最新のデータも発表されています。
現在、科学根拠がある上でわかっているのは以下の3つです。
- 食物アレルギー発症を心配して離乳食の開始を遅らせる必要はない。
- ハイリスク乳児においてピーナッツを早期から継続的に摂取することで5歳時のピーナッツアレルギー の発症頻度を減少させることが明らかになった。
- アトピー性皮膚炎発症のリスクが高い児に対して生後早期から保湿剤によるスキンケアを行い、アトピー性皮膚炎を30~50%程度予防できる可能性が示唆されているが、食物アレルギーの発症予防効果は証明されていない。
常に最新の情報は知っておきたい
医療や分析技術の進歩はとても速いので、本当に数年前の学説や論説はいとも簡単にひっくり返ってしまいます。妊娠〜子育てについても常に情報のアンテナを張っておく必要があります。とはいえ、それをするのって毎日の生活の中ですごく大変ですよね・・・。
そこでオススメなのがちゃんとした産婦人科医、小児科医のツイッターやブログをフォローすることです。プロがとてもわかりやすく説明してくださるし、医療のトレンドもつかめます。ちゃんとした医師って誰なのというのが難しいところですが。
あとはネット上の情報だけではなく、官庁が発行している資料にもきちんと目を通すことです。官庁の情報はそれこそ全国民向けの情報ですから、トンデモ情報は基本はありませんし、ちゃんとお金をかけて作成されているものなので信憑性は抜群です。
情報の波に飲み込まれそうになりますが、うまく渡っていきましょう!
応援よろしくお願いします♩