育児と食

妊娠や育児に関する食に関する情報を専門家の立場から、母親、妊婦の立場から発信したいと思います。オーストラリアでの育児、妊娠、ジェンダー論に関する雑記も多いです。どうぞよろしくお願いします!

モンテッソーリ教育の家庭育児で参考になる重要ポイントまとめ

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娘は現在1歳半過ぎですが、近所に2歳から通えるモンテッソーリの保育園があるので予約しました。それまでに出来ることはないかな〜?ということで家庭育児で知っておいた方が良い重要ポイントをまとめました。

 

モンテッソーリ教育って何?

これだけ有名なので私が説明するのもはばかれるくらいですが・・・。

基本的な考え方は「子どもは、自らを成長・発達させる力をもって生まれてくる。 大人は、その要求を汲み取り、自由を保障し、子どもたちの自発的な活動を援助する存在に徹しなければならない」というもの。

「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学びつづける姿勢を持った人間に育てる」ことを目的としています。

日本でよくある早期詰め込み型教育ではなく、あくまで「子どもの自立と自律」がキーワードとなっている教育方法です。

創立者はマリア・モンテッソーリでイタリア最初の女性医学博士です。ローマ大学卒業後、障害児の治療教育に携わり、実験心理学、教育学にも研究分野を広げ独自の教育法を確立しました。

彼女の教育理念や教育方法はかなり自然科学寄りだと思います。私はガッチガチの理系で研究者なので彼女の観察・分析・理論確立はとても納得がいきました。

初めてモンテッソーリ教育について万部のであればKindleなら300円で買えてしまうこちらの本が本当におすすめ↓Kindoleで1892Pと圧倒的なボリュームと内容でした。他の本も買いましたが、とりあえずこれ1冊でよかったかも。

 

 

モンテッソーリ教育で重要視されている期間に注目

モンテッソーリ教育で特に重要だと言われているのが子どもの敏感期です。人間には一生に一回きりの敏感な感受性を発揮する敏感期という時期があり、このタイミングを逃さず能力を伸ばすことが重要だとされています。この敏感期は他の動物も同様に持ち合わせている普遍的なものです。

2歳頃から始まり6歳頃で終わるものが多いので、幼稚園の教育でモンテッソーリが取り入れられることが多いのでしょう。最新の教育経済学では就学前までの投資が最も効果的だと言われていますし、脳科学でも6歳までにほぼ大脳が完成することがわかっているので、納得がいきます。

以前も紹介した学力の経済学に詳しく書いてあります↓ 

 

3つの敏感期

重要だと言われている敏感期は3つあります。 

秩序感の敏感期

生後数ヶ月からあらわれて2、3歳ごろをピークとなる期間で「順序・場所・所有物・習慣」などに非常にこだわります。

これは自然が子どもに秩序への敏感さを植え付けて、様々な事柄の間にひそむ関係を気づかせる最初のステップとされており、子どもは、自分を取り巻く環境全体を一つにまとめたり、全体の中での部分の相互関係を理解できるようになります。

うちの娘は1歳半過ぎですが、毎日のルーティンにかなりこだわりがあります。その一つの例として、ちょっとした毎朝の儀式があります。

朝は家族の中で夫が一番に起きるのですが、娘も敏感なので一緒に起きます。娘は夫が起きたのを確認すると夫が靴下をはくのを手伝いたがり、「くっく!」と言って靴下を持ちたがります。

ある日、夫が早く出社しなければならず、このルーティンを出来ない日があったのですが、その日は「なんでパパいないの・・・くっくは???なんなの???怒るよ???」という顔をされ癇癪を起こしそうになったので、私が夫は早く出社しなければいけなかった旨を説明し夫の代わりに靴下を渡し、靴下を履くのを手伝ってもらうことで事なきを得ました。

 感覚の敏感期

3歳から6歳の間に「視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚」は最も敏感になり完成し洗練されます。

この時期に一つ一つの感覚をよく使い洗練することが、将来に置いて高い専門性・優れた芸術性・デリケートな道徳性を身につけるための土台となるとされています。

娘は聴覚と触覚が今のところ敏感なようです。最近はバケツをかぶったり外したりしながら声を出して、音の反響の違いを楽しみ始めました。英語の歌と日本語の歌で表情や踊りが違います。初めて見るものは手で触感を必ず確かめますし、歩く時もアスファルト・砂・芝生の違いにとても敏感です。

 運動の敏感期

3歳ごろから自分の意志がはっきりしてきて、子どもは自分の意志通りに目的に向かって動きたいと思い始めます。そのため自分の思い通りに自分の筋肉を訓練することが必要な時期になります。

この時期は一生に一回だけ人間が全力を出し切ることを惜しまない珍しい時だと言われており、この時期に100%の力を出し切る全力投球の経験をした子どもは、小学生以後、何事にも力を出し切れると言われています。

学力の経済学でいう「成功体験」を指しており、教育学でも6歳までにたくさん積むことが必要とされています。

動きには4種類あり

・大きな動き

・バランスをとる動き

・手腕を使う動き

・指先を使う動き

これらに加えて、折る・切る・貼る・縫うはを6歳までにマスターしたい基礎動作としています。指先を遣う動きへの興味は2歳頃からでて来るので、2歳から取り組むと良いとされています。

娘は大きな動作が好きではないのですが、指先を使う動きは大好きです。これは早速取り組もうと考えています。

更に重要な知性のエネルギー

敏感期と同じ3歳ごろからくる内面のエネルギーとして知性のエネルギーがあります。知性を発展させたいというエネルギーです。

 

ここで知性とは

・簡単に言うと分ける、集める、比べる、合わせるの一連の流れを指します

・科学的に考えると「対象を分析する→個々の集合を作る→集合同士を比較する→それぞれどのような意味を持つか考え次のアクションを起こす」PDCAサイクルのようなものでしょうか。

自然界は自然科学の法則によって動いており、自然界に所属する人間もその法則によって動いています。人間は特に知性の法則によって動いているため、子どもはその知性の法則を学びたいというエネルギーが出てくる=知性のエネルギーという定義がされています。

このほとばしる知性のエネルギーを逃さずに学びたい力や学び方を身につけることが、敏感期と同様、最重要とされています。

 

どうやって家庭で伸ばせばいいの? 

とんでもなく長くなってしまったので具体的な家庭での実践方法はまた別記事でまとめようと思います!

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