育児と食

妊娠や育児に関する食に関する情報を専門家の立場から、母親、妊婦の立場から発信したいと思います。オーストラリアでの育児、妊娠、ジェンダー論に関する雑記も多いです。どうぞよろしくお願いします!

オーストラリアと日本の授業風景の違いに驚きを隠せない〜幼児教育〜高等教育〜Private School編〜

高校まで付属の幼稚園(Pre-Kindy)を見学した時に、ついでに小学校〜高校まで見学できたのでその報告です。あまりに日本と違いすぎて空いた口がふさがらないとはこのこと・・・

 

 

Montessoriの学校を見学しました

見学したのは私立(Private school)かつMontessori教育を取り入れている学校だったので、またいわゆる公立とは違うと思います。が、私立も政府が決めているカリキュラムは取り入れているので大幅に違うことはないと思います。ちょうど冬休みに入る前だったのでみんなゆったりしていました。

幼稚園は日本のお受験幼稚園の雰囲気

まずは娘が通う予定の幼稚園(Pre-Kindy&Kindy)の見学に行きました。毎日のカリキュラムがけっこうきっちり決まっていて内外のアクティビティはモンテの教材やツールをきっちり使う感じです。雰囲気も日本のお受験幼稚園のようなかためな雰囲気・・・。

騒ぐ子もおらずみんなわきあいあいと作業をしており、あまりにも他の幼稚園で見たローカルの子たちと違ってびっくり。Montessoriはアルファベットや単語を早いうちからきっちり教えるし、数学・科学の概念もツールを使って遊びながら学びます。

一方でローカルの幼稚園で人気のところはNature PlayやFree Playがメインなのでとにかく自由!アルファベットや単語も全然教えない方針です。だからかMontessoriはローカルの人にはあんまり人気ないんですよね〜。

小学生は座学してなかったぞ?

幼稚園の雰囲気に圧倒された後、小学校を見学しました。そこで驚愕!日本スタイルの授業やってない・・・数人の小グループで先生とディスカッションしたり、単語の勉強とか算数の勉強は少人数の仲良し同士で教えあったり・・・いわゆる座学の授業はほぼしてないそうです。日本のあのザーッと机とイスが並んでいて先生が前に立って〜みたいなのはないそうですよ。

小学生(Pre-Primary&Primary School)は低学年と高学年でのみクラスがわかれているようでした。でもMontessoriだからかもしれません。

中学生ももちろん座学してなかった

中学生(High School)はさらっと見学しましたが、タイミングなのか、各々がロボットみたいなものを作ってました。中学でも座学は少なくて少人数でのディスカッションメインと説明を受けました。

高校生の教室は見れず

高校もあるのですが、校舎が遠いところにあったので見学せずに帰りました。

総評

現地の日本人で教育熱心な人は中学いっぱいまでは日本人学校に行く人が多いと聞いていたのですが、ちょっと理由がわかった気がしました・・・。基礎学力の面で日本で学んだことがある人には抵抗があるかもしれない。少なくとも私はありました。

日本の数学と科学の授業レベルはとても高いというのも聞いていたのですが、本当に納得。そもそも基礎学力系の座学授業があまりなさそう。日本の高校の理系数学・化学なんて大学の教養レベルより高かったりしますからね。

ただ、このディスカッションスタイルや自分でやりたいことを適当にやるスタイルだと、自主性がないとそれこそ学校に行ってもやることがなくて困るので、自主性は必ず育まれそうだなとは思いました。

そして日本の基礎教育が高いから、日本の労働者の基礎的な能力の高さに比例しているのだなと感じました。レジでお釣り間違えないとか、クレームしたらちゃんと適切に返事がもらえるとか、サービスの質の高さとかなどなど。これ、世界の常識ではないので注意です!w

日本の教育、ほんと惜しい!

見学後に日本の教育って惜しいなーレベル高いのになーと思って呟いたのが下の内容です↓個人的には日本のゆとり教育がうまい具合に成功していたら、それこそ理想の教育だったのかもと思いました。